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ソフトウェアテスト

ソフトウェアテストに役立つ4つの資格 | 各資格の特徴や資格取得のメリットを解説

ソフトウェアテストに役立つ4つの資格 | 各資格の特徴や資格取得のメリットを解説

ソフトウェアテストの品質を高めるために、社員に対して資格取得を推奨する会社は少なくないでしょう。チームメンバーの資格取得は、取引先との信頼関係の醸成やチーム内での共通言語の形成など、組織全体にも多くの恩恵をもたらします。

一方で、ソフトウェアテストに関係する資格は多岐にわたるため、どの資格を取得するべきか悩む企業が多いのも事実です。自社の品質保証体制強化につなげるためには、組織の状況に合った資格を選択することが求められます。

本記事では、ソフトウェアテスト資格取得が個人や組織にもたらすメリットを整理したうえで、4つの主要な資格の特徴について解説します。

ソフトウェアテスト資格取得のメリット

ソフトウェアテストの資格取得は、個人および企業にさまざまな恩恵をもたらします。

まずは、資格取得がもたらす主な4つのメリットを整理します。

ソフトウェアテスト取得のメリット

スキルを証明できる

メンバーが資格を保有していれば、一定以上の知識やスキルがあることを客観的に示すことができるため、社外のステークホルダーからの信頼を得やすくなります。

一例として、後述するJSTQBのAdvanced Level(テストマネージャ向け)は、毎年の合格率が3割程度となっており、合格すれば「難易度の高い試験に通過した人材」であることを示すことができます。

特に、受託開発やコンサルティングの現場では、エンジニアの保有資格や関連スキルが提案書・支援体制の説明資料などで提示されることがあり、資格保有者の存在が会社の競争力強化に結びつきます。

ソフトウェアテストについて体系的に理解できる

ソフトウェアテストの知識体系は多岐にわたるなか、実務経験だけでは、自身が経験した領域に知識が偏ることが少なくありません。

資格取得には、基礎概念から設計技法、プロセス管理の方法まで体系的な学習が求められるため、受験を通して必然的にソフトウェアテストの全体像を理解することになります。

体系的な知識を身につけることで、実務でも「この場面ではどの手法が最適か」を理論的根拠に基づいて選択できるようになり、品質と効率の両立につながります。

年収・キャリアアップにつながる

資格取得は、社員にとって、テスターからテストエンジニアやQAエンジニア、テストマネージャーといった上流ポジションへのキャリアアップの足がかりとなります。

特にJSTQBのAdvanced LevelやJCSQEの上級といった高度な資格は、専門性の高さを示す指標として評価されやすい傾向があります。会社として資格取得支援制度を導入することで、社員のモチベーション向上や、採用面でのアピール材料にもなり得ます。

組織内での意思疎通がスムーズになる

資格取得を通じてメンバーの知識レベルをそろえることで、チーム内のコミュニケーションの改善が期待できます。

「テストレベルとテストタイプの違い」といった基礎的な概念から「トップダウンテストとボトムアップテストの使い分け」といった実務レベルまで、メンバー間の認識を統一することで、テスト計画・設計やレビューを効率的に進められるといった効果が期待できます。

テスト計画・設計を担当するテストエンジニアだけでなく、実作業にあたるテスターまで体系的な知識を身につけることで、作業指示の意図が正確に伝わり、テストの質向上にもつなげられるでしょう。

主要なソフトウェアテスト資格

ソフトウェアテストに関する資格は複数存在し、それぞれ特徴やメインターゲットが異なります。

主要な4つの資格は以下の通りです。

▼主要なソフトウェアテスト資格の特徴

資格名運営組織特徴主な対象者
JSTQB認定テスト技術者資格JSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board)国際的に通用する資格。基礎から応用、専門領域まで幅広くカバーテスター、テストエンジニア、QAエンジニア
IT検証技術者認定試験(IVEC)一般社団法人IT検証産業協会(IVIA)実務遂行能力を重視。5段階の細分化された段階設定テスター、テストエンジニア
ソフトウェア品質技術者資格認定(JCSQE)一般財団法人日本科学技術連盟(JUSE)品質保証全体をカバー。開発者にも有効テストエンジニア、QAエンジニア、開発エンジニア
基本情報技術者試験(FE)独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)ITエンジニア全般に求められる基礎知識を網羅IT業界従事者全般

以下、それぞれの資格について詳しく解説します。

JSTQB認定テスト技術者資格

「JSTQB認定テスト技術者資格」は、世界130ヶ国以上が加盟するソフトウェアテスト資格認定組織・ISTQB(International Software Testing Qualifications Board)に加盟するJSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board)が運営する資格です。ISTQBを通じてアメリカやイギリス、ドイツなど世界各国のテスト技術者資格と相互認証を行っており、国際的に通用する資格として広く認知されています。

JSTQBでは、基礎的な内容を扱う「Foundation Level」と、専門的な内容を問われる「Advanced Level」の2つのレベルが設定されており、スキルや状況に合った内容を受けることが可能です。

※Advanced Levelはテスト全体のマネジメントや計画・提案などに関わる<テストマネジメント>試験と、テストケースの選択や実施に関する分析を行うスキルを取り扱う<テストアナリスト>試験の2種類に分けられます。
※Specialistという名前で、自動車開発に特化した試験およびテスト自動化に特化した試験もあります。

▼JSTQB認定テスト技術者資格の概要

実施時期随時、公式より発表
試験方式CBT(コンピュータ上の受験)またはPBT(紙ベースの受験)

Foundation:75分 (前後のアンケート等含む)
Advanced
・テストマネージャ:135分
・テストアナリスト:135分

※試験時間は、前後のアンケート等含む
受験料
(2026年2月時点)
Foundation Level・Advanced Levelともに22,000円(税込、以下同)
受験資格Foundation Level
なし

Advanced Level
<テストマネジメント>
次の1と2の条件を満たす方が対象
1. Foundation Level 資格試験の合格者、又は JSTQB (日本) 以外の Foundation Level 資格試験の合格者
2. 申し込み時点で業務経験3年以上
<テストアナリスト>
JSTQB認定テスト技術者資格 Foundation Level 資格試験の合格者、又は JSTQB (日本) 以外の Foundation Level 資格試験の合格者

参考:試験説明ページ(ピアソン)

IT検証技術者認定試験(IVEC)

「IT検証技術者認定試験」(IVEC)は、一般社団法人IT検証産業協会(IVIA)が運営するソフトウェアテストの資格制度です。実務力を重視した試験であり、IVECの合格者には実際の現場でも安心して仕事が任せられるという評価を受けています。

シラバスはテストの国際標準であるISO/IEC/IEEE 29119を参考に作成されており、グローバルスタンダードに準拠した内容となっています。

▼IT検証技術者認定試験(IVEC)の概要

実施時期アシスタント:IBT(試験期間中24時間受験可)
テスター・デザイナー・アーキテクト:年2回(5月・11月)CBT
エバンジェリスト:他クラスと同時期に論文審査
試験方式アシスタント:IBT(60分)
テスター・デザイナー・アーキテクト:テストセンターでCBT(120分)エバンジェリスト:論文および過去の実績で審査(120分)
受験料
(2026年1月時点)
アシスタント:7,700円
テスター:17,600円
デザイナー:19,800円
アーキテクト:22,000円
エバンジェリスト:27,500円

※一般社団法人IT検証産業協会(IVIA)会員企業の従業員は割引受験料で受験可
受験資格なし

参考:IVEC公式サイト

ソフトウェア品質技術者資格認定(JCSQE)

「ソフトウェア品質技術者資格認定」(JCSQE)は、一般財団法人日本科学技術連盟(JUSE)が運営する資格制度で、テストだけでなく品質保証全体をカバーしています。

品質マネジメント、プロセス改善、メトリクス分析、レビュー技法といった幅広い領域を対象としており、QAエンジニアやテストエンジニアだけでなく、開発エンジニアにとっても役立つ資格です。

品質保証の視点からソフトウェア開発全体を俯瞰できるようになるため、テスト工程に閉じない広い視野を持ちたい方に適しています。

▼ソフトウェア品質技術者資格認定(JCSQE)の概要

実施時期初級:原則年2回(6月・11月)/中級:原則年1回(11月)
(上級は今後新設予定)
試験方式初級:選択式(60分)
中級:選択式+記述式(120分)
受験料
(2026年1月時点)
初級:15,400円
中級:20,900円
受験資格受験資格なし(中級は初級合格者でなくても受験可)

参考:JCSQE公式サイト

基本情報技術者試験(FE)

基本情報技術者試験(FE)は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営する国家試験です。ソフトウェア開発の方法論、アルゴリズム、データベース、ネットワーク、セキュリティなど、ITエンジニア全般に求められる基礎知識を幅広く扱う試験として知られています。

テスト技法そのものに特化した資格ではありませんが、開発に対する全体的な理解を深めることで、より広い視野からテスト観点を出せるようになる、開発者との意思疎通が円滑になる、といった効果が期待できます。

▼基本情報技術者試験(FE)の概要

実施時期随時
試験方式CBT方式/選択式
科目A:90分
科目B:100分
受験料7,500円
受験資格なし

参考:基本情報技術者試験 | IPA公式サイト

ソフトウェアテストの資格でチームのスキルを底上げする

ソフトウェア関連の資格取得は、受験者個人のスキルアップに結び付くだけでなく、対外的な信頼性向上や社内の共通言語の形成にもつながります。組織内のスキルの底上げを図りたい場合は、会社やチームとして共通の資格取得を推奨するのも有効な手段の一つです。

テストエンジニアの教育体制の整備や、実践的なスキル習得にお悩みの場合は、AGEST Academyのような専門的な教育プログラムの活用も検討するとよいでしょう。体系的な座学と実践的な演習を組み合わせることで、資格取得と実務能力の両面を効率的に向上させることができます。

AGESTでは、テストエンジニアの育成支援から、実務における品質保証体制の構築まで、幅広いサポートを提供しています。品質保証の強化をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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