新サービスのリリースに向けて幅広い視点でのテスト実施の必要性を実感。シナリオテスト・機能テストを経て会社全体の開発品質の向上に成功

アルビド・ジャパン株式会社

デジタルビジネス体制構築支援、デジタルビジネス実行支援、ナレッジ提供、デジタルビジネス共創

業種 情報通信・IT

従業員数500名未満

利用サービス ソフトウェアテスト

取締役副社長 茂木洋様

アルビド・ジャパン株式会社

  • 利用方法の幅が広く、汎用的に使われるサービスには多角的な観点でのテストの必要性を感じ、実績豊富なテスト会社に依頼するのが得策と考えた
  • 豊富な専門知識を元に、最適なテストの方向性や内容の的確な提案をもらえた
  • テストを実績豊富なプロに任せた事により安心感を持ってリリースでき、さらに会社全体の開発品質も高まった

デジタルマーケティングビジネスにおけるプロフェッショナルとして、幅広いソリューションを提供しているアルビド・ジャパン様。WEBサイトやアプリ開発、コンテンツ制作・運用、コンサルティングを手掛け、あらゆる事業者をサポートしています。自社サービス「QQURU(くくる)」をリリースするにあたり多角的なテストの必要性を感じ、2022年秋に当社の「シナリオテスト」「機能テスト」サービスをご利用いただきました。今回は取締役副社長 茂木洋様に、当社のサービスをご利用いただいた経緯やサービスの品質、ご利用後の効果などについてお聞きしました。

複雑化したデジタル施策を円滑に進行、多様な業種のデジタルビジネスを支援

はじめに、貴社の事業内容を教えてください。

茂木様:当社は2016年に創業し、今年で8期目を迎えます。WEBサイトやアプリケーションの制作からコンサルティングまでデジタルマーケティング全般のサービスをご提供しています。「複雑なデジタルマーケティングをより分かりやすく、的確に。」という合言葉のもと、デジタルビジネスがスムーズに運ぶよう複数のステークホルダーの間に立ち、コミュニケーションサポートを行なっております。取引先は個人店から大手企業、業種は金融からメーカー、広告代理店と多岐にわたります。

当社のシナリオテストと機能テストをご利用いただいた「QQURU(くくる)」のご紹介をお願いいたします。

茂木様:当社はCRMコンサルティングの実績も多く、これまで培った知見を活かしたサービスを開発したいと考えていました。それが、接客品質向上プラットフォーム「QQURU」です。お客様のLINE公式アカウントと連携して、顧客管理のほか、デジタル会員証・独自ポイント・クーポンの発行、接客履歴など顧客情報を一元管理できます。

これら全ての機能を備えたシステムを一から作るとなると、数千万単位の予算が必要ですが、パッケージにしたことで月額5,000円からの利用を可能にしました。実際に、個人経営の飲食店や美容院、旅行代理店などにもご利用いただいています。

日々機能をアップデートしており、お客様の声をもとに活用方法が広がっています。幅広いビジネスシーンで活用できることが「QQURU」の強みです。

汎用的なサービスには多角的なテストが必要と感じ、テスト専門会社への依頼を検討

当社のサービスをご利用いただく前はどのような状況でしたか?

茂木様:当社ではCMS開発やECサイト構築などの開発案件も請け負っており、その場合自社でテストを行なっています。対象となる機能をピンポイントでテストするものが多く、これまで多角的な観点でテストすることはありませんでしたが、「QQURU」は利用方法の幅も広く、汎用的に使われることを想定すると、さまざまな視点からテストを行う必要性を感じていました。

さらに依頼するのであれば、あらゆるテストを経験してきた実績豊富なテスト会社に見てもらうのが得策と考えていました。

AGESTにご依頼いただいた経緯を教えてください。

茂木様:テスト会社を検索していた中、見つけたのがAGESTさんです。資料請求後に連絡をいただきお打ち合わせをしました。意外だったのは、初回からエンジニアの方が参加してくださったこと。その時点で親切な印象を受けましたし、スピーディーに話を進められました。というのも、私たちから「こういった内容のテストを実施してほしい」とお願いするのではなく、プロの目線で「こういったプロダクトであれば、このようなテストを実施したほうがいい」といった提案を求めていました。初回の相談でエンジニアの方と話を詰められたのは、AGESTさんに依頼しようと思った理由の一つです。

加えて、レスポンスが早かったですね。他社はまだ見積もり待ち段階でも、AGESTさんとは全て話がまとまっている状態。テストは全てにおいてスピード感が命ですので、安心してお任せできると思い、初回のお打ち合わせ後にご依頼しました。

貴社からもスピーディーにご依頼をいただきましたが、社内の意思決定はどのように進みましたか?

茂木様:はじめから外部にテストを依頼する前提でしたが、AGESTさんにテスト内容と費用感を聞いてから、社内で予算を決めてご依頼しました。想定されるリスクを防ぐにはこれくらいかかる、それなら予算はここまで確保しようと納得して決められたのも、すぐにご依頼できた理由ですね。

ご依頼時に、特にご要望されたことや条件などはありましたか?

茂木様:どういったテストが最適なのかがわからなかったので、相談しながらテストの方向性や内容を決めたいと考えていました。AGESTさんは「QQURU」の開発状況や当社の事情をもとに適切な判断をしてくださったのでありがたかったです。実は当初テスト自動化も検討していましたが、「QQURU」のリリースが迫っている中では手動でテストを行ったほうが良いと助言をいただいたので、テスト内容を変更しました。 

柔軟な対応で的確なテストを選定、緻密な報告に感心

シナリオテストと機能テストは、それぞれどのように進めていきましたか?

茂木様:はじめに画面設計書をお渡しして、それをもとにテスト全体を設計していただきました。こちらのレビュー後、一つずつテストの意味や目的を確認しながら精査し、ある程度完成している部分にはシナリオテスト、開発途中の部分には機能テストの実施が決まりました。その後はスケジュールに沿って実施していただき、日次単位でテスト結果をご報告いただきました。不具合が見つかり次第、こちらで改修して再度確認していただく、という流れです。

テストを実施する上で、こだわった点があれば教えてください。

茂木様:どのテストが適切なのかがわからない状態で始めたので、状況や要望に応じて柔軟に対応していただければと思っていました。こちらから具体的に要求しなくても、AGESTさんは積極的かつ的確にご提案いただいたのでありがたかったです。例えば管理画面やマイページを確認いただき、「アドホックテストでイレギュラーな操作をした場合の不具合を検知したほうがいいのでは」とご提案いただくなど、臨機応変に対応していただいたので助かりました。

テスト結果をご覧になった感想はいかがでしたか?

茂木様:「社内で実施したら、絶対にここまでできない」と唸るくらい緻密な報告で驚きました。レポートも丁寧で、不具合の発生箇所は逐一画面キャプチャ付きで解説してくれたので、エンジニアも対応しやすかったです。くまなく見てくださったおかげで細かな不具合も発見することができました。

振り返ってみると、正常系テストの不具合など、本来開発途中で気づける不具合があったのは反省点です。大丈夫だと思っても、漏れなく確認する必要性を痛感しました。

得られたのはリリース時の安心感と、サービスだけでなく会社全体の開発品質の向上

今回、二つのテストを受けたことによってポジティブな効果はありましたか?

茂木様:安心してリリースを迎えられましたね。個人的な意見ですが、今後テストを依頼するときの方法がわかったのも大きな収穫でした。「こういうことを依頼するにはこの資料が必要」など勉強になりましたね。今回はご依頼後に資料を作成して大変な思いをしたので、今後は予め作成しようということになりました。

先日社内でテストを行なったのですが、想像以上にスムーズに実施することができ、AGESTさんからの学びを実感しました。「QQURU」はもちろん、会社全体の開発品質も高まったと感じています。これは、思わぬ副次的効果でしたね。

当社を評価しているポイントがありましたら教えてください。

茂木様:日々の報告が迅速かつ適切で、担当いただける方も総じて真面目な方々だと思いました。当社のスケジュールが遅れてもすかさず巻き返してくださるなど、調整力も申し分なかったです。抽象的な説明をしても具体的な解決策をご提示いただけるので大変助かりました。

新サービスをリリースするなら、開発の初期段階でのテスト計画・検討がおすすめ

今後更に当社が貢献できる部分はありますか?

茂木様:マンスリーでシステムをアップデートしているので、スポットではなく定常的に伴走していただけるとうれしいですね。来年の上半期にはフレームワークの載せ替えを予定しているので、ソースコードの全面書き換えなどをご相談させていただければと考えています。ご依頼当初に検討していたテスト自動化や開発支援なども、然るべきタイミングでご相談できればと思っています。

最後に、以前のアルビド・ジャパン様のように、テストでお悩みの企業に向けてメッセージをいただけますでしょうか?

茂木様:今回はサービスリリースのかなり前段階でご依頼しましたが、むしろもっと早めに相談しても良かったと思っています。ご依頼時に何が必要で、どの資料をお渡しすれば良いのかがわからず今回の依頼タイミングになってしまいましたが、開発予定の機能や機能項目数についてお伝えすれば費用感も教えていただけるとのこと。さらにその後詳しい要件や仕様をお渡しすれば詳細な見積もりもいただける。

特にAGESTさんは、開発初期段階でまだドキュメントなどが整っていなくても最適なプランをご提案してくださるので、まずは早めに相談してみても良いのではないでしょうか?

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