研究テーマ

アジャイル開発における品質保証を的確に進めるうえで様々な技術やツール、プラクティス、プロセス、パターンが知られていますが、プロセスやプロダクト 品質への影響や有効性や制限は明確には明らかとされていません。

非アジャイルの厳格な計画的開発とは異なり、アジャイル開発は動的かつ適応的であり、さらに用いるプラクティスや実施するチーム、さらには対象とするビジネスおよび問題領域の特性を色濃く反映した活動およびプロセスとなります。そこで本研究では、実際の複数のアジャイル開発におけるプロダクトやプロセスほかの品質などを各種のアジャイルメトリクスにより定量的に評価し続けて、様々な特性を加味した形で採用プラクティスやパターン他の品質への効果や制限を明らかとし、それらを用いるうえでの有用なガイドや指標を実現することを目的とします。

研究者

鷲崎 弘宜(わしざき ひろのり)

早稲田大学 グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所所長、早稲田大学基幹理工学部情報理工学科教授、国立情報学研究所客員教授。鷲崎教授はコンピュータに関する世界最大の学会IEEE Computer Societyの副会 長を務めるとともに、情報処理学会ソフトウェア工学研究会主査を務め、ソフト ウェアエンジニアリングや関連技術の展開を国内外でリードしています。研究室 として産学官連携ならびに国際連携を通じてビジネスと社会のためのスマートシ ステムおよびソフトウェアエンジニアリングの研究、教育、実践、社会実装を推進しています。ソフトウェア解析やソフトウェア品質評価・高信頼化、再利用お よび機械学習応用を得意とし、それらの適用を通じてソフトウェアシステムの要 求から設計、実装、テスト・検証、運用・保守、それらのビジネス接続、さらに は情報教育・人材育成まで幅広く成果を上げています。

研究テーマ一覧